データベース自作PCサーバー作成 2
知識の棚卸しや、教育として知識を共有していくために、いろいろ考える日々で、自分の仕事がほぼ進まない、小堤です。
前回からの続きです。
Desk Mini X300 を1台購入し、先の構成で組み上げ、ご満悦だったんです。
そしてデータベースサーバー、ウェブサーバーなどを仮想化して入れてみたり、いろいろ試してみて、自分の作ったプログラムを可動させるデプロイ先として問題なく稼働を開始して数日。
「・・・あれ?息してる?」
そうです、処理を開始したときは問題なく、明日も続きがんばるかぁ〜なんて酒でも飲んで寝て起きたら、サーバーが完全に停止、息をしていない(応答がない)んです。
「・・・えっと、電源ボタンを長押しして・・・再起動!おっけ〜!」
はい、オッケーなわけないんです笑
なにが、オッケーじゃ(怒)
わかってるんです、ちゃんと原因突き止めないと、明日も止まってるんだろうな、ってことくらい。
そこで、
- サーバーリソースがどの様に使われているか?
- 何が問題で応答がなくなってしまったのか?
- ログには、何が出力されているのか?
ええ、当たり前の検証をしなくてはいけなかったんですが、
「全部の追跡方法知らん・・・、増やすか、サーバー笑」
はい、物量で押し切ることにしました!!
(その後の反省から、今ブログ書いてるんですけどね)
そして、すこし端折りますが、
追加で Desk Mini X300 を2台増設! ↓ Docker Swarm か Kubernetes で稼働させたほうが楽じゃね? ↓ まだ、いる(必要)じゃん! ← 病気
という軌跡をたどり、現在の11台構成になりました(ぇ
押し寄せる Amazon や パソコン工房 さんのダンボールたち、途中から新しいマシンが届く喜びなんて、一ミリも感じられなくなるもんです、多すぎると。
さて、増やしていく間に、ふと思ったんですね、5台目くらいで。
「もうちょい、コンパクトにならんかなぁ・・・邪魔やなぁ。」
ここから、また他にいい製品がないか探し始めたところ、最終的にたどり着いたのが
当時は、これ公式サイトでしか購入できなかったんですけど、4月から日本での通常販売?代理店販売?が開始されて、今は色んな所で買えます。
Amazonでは、いまだに見かけませんが、Ryzen R3 4300U / Ryzen R5 4500U 版は売ってます。
どうしても、8コア/16スレッドで動作する環境にしたくて(理由はない)、Asus Storeから直接購入。
現在は、Ryzen™ R5 5500U になった、後継機にあたる PN51-B-B5048MD が発売されましたが、コレもAsus Store限定?なのかな?まだ。Ryzen R7 5800U に多分なるであろう、Asus PN50-BBR028MD の後継機は、まだ出てきてないみたいです。もしかしたら、Ryzen R7 5700Uになるのかな?
これ、5800と5700は、Zen2+か、Zen3かの差みたいなので、PCIe 4.0 使いたいなら、まだ待ちかな、そもそもでるのかな?みたいな現状です。
この子(PN50/PN51)のスペックよく見てみてください。まず、
CPUがTDP15W、消費電力最大約65W
Ryzen 7 Pro 4750G の TDPが65Wです。
「超省電力じゃん!コレなら数増やせる(病気)!」
はい、我が家の諸事上なんですが、電気が足りなくてですね、20Aの系統一つまるまるふってるんですけど、RTX 2080 Ti 7枚フル稼働させると、落ちるんですよ(そりゃそうだ)
その経験から、できるだけ電気食わなくしたい!って頭にあったわけです。ま、結構しばらくしてからですが、住んでる管理会社に聞いたら・・・
「○○電力に連絡するだけなんで、上げられますよ?」
って言われました、そりゃそうですよね。どうしても必要になったら40Aか、60A行きですね・・・高いんだもん。
次に、
サイズ: 幅115mm×奥行き115mm×高さ49mm
みよ、このサイズ!
15cm x 15cm x 8cm の X300 でも相当小さくなったじゃん!って思ってたのに、商品の写真をみると・・・

「は?手乗り?嘘でしょ?え?」
どーせ、多少デカイんだろ笑
くらいの気持ちだったのですが、11.5cmって明確に書いてあるので、なんとなくメジャー取り出して、シミュレーションしてみても、やはり小さい。
ポチー!
3台買ってましたね、気づいたら(気づいてた
で、このMini PC シリーズの PN50 実際めちゃくちゃ小さくていい感じです。CPUスペックは8コア/16スレッドと、Ryzen 7 Pro 4750Gと同じですが、スコアは少し劣ります。
Ryzen 7 PRO 4750G | 20999 |
Ryzen 7 4800U | 17343 |
コレだけコンパクトになるなら、これくらい許せます。組み込むパーツも、NVMe SSD / SATA SSD / SO.DIMM 変わらないので選定も一緒でいいじゃん(とか言いながら、いくつか他のも買ったんですけど)!
ってことで、X300と違い、NVMe x 1 、SATA x 1(正直入るだけすごい)になります。
「X300 の RAID Xpert(オンボードRAID) 、ど〜せLinuxで使えないわけだし〜、NVMeおいては、シーケンシャルリード 3000MB/s オーバーですよ?十分じゃん!」
まぁ、十分かどうかの確かな理由は、何もないんですけど、はえーからええやろ理論です笑
余談ですが、Asus Store で購入して海外決済になってて、まぁそりゃそうだわなくらいで思ってたのに・・・
届いたの2日後
でした、追加で買ったときは、
翌日
でした。
え、なに、海外から来るんですよね?Asusですもんね、日本にあったん?(2回目は、在庫切れになってたのが復活したので即買いした時)
謎いですね、多分日本に入ってきたから追加されたんですかね。ともかく早かったです、めっちゃかかることくらい覚悟していたので。
ということで、無事サーバーとして稼働する新しい筐体のベアボーンをゲットしたわけです。
さて、ここまで記載して、タイトルと全然関係ね〜って思ってしまったのですが、揃ったサーバーたちの中で、X300 は NVMe SSD を2枚、SATA SSDを2個 接続しています。
SATA SSDには、OSを、NVMe SSDには、データを入れる領域としてセットアップしたいのですが、SATA SSDの方はOSなんですけど、あえてRAID0にしました。
壊れたらどうすんの?
については、次回で。そして、データ領域もRAID 0を組んでいますが、そのソフトウェアRAIDで構築します。fdisk の使い方、覚えてる?mdadm使うけど、大丈夫?あたりから入りたいと思います。
おわりに
結論として、
Mini PC PN50は、ええぞ。
回になってしまいましたが、Windows PC として利用することもできますし(むしろそっち)、最初からWindowsがインストールされている版も売っています。場所を取らないし、電力も少ない、そして小さいのでディスプレイやテレビの裏にVESAマウンタでくっつけることもできます。VESAマウンタは、標準で付属しています。
そして、同じメーカーの同じメモリ、SSDを使っていても、PN50の方がハードウェア的に問題がでたことがないんですよねぇ、すごい。何ヶ月もずっと稼働してますが、ピンピンしてます。
スペック、予算に応じて作りを買えられるベアボーンキットなので、Kubernetesクラスタをちゃんと物理マシンで構築してみたかったり、データベースクラスタ(今向かっている、Master -Slave構成含む)を作ってみたり、分散処理をすることを物理マシンでやってみるのは、クラウドサーバーやVPSサーバーに比べると、事前準備が結構大変かもしれませんが、物理サーバーでやって理解していることをもって、クラウドサーバーやVPSサーバーに触れると、なんて便利なんだという思いとともに、ドキュメントに書かれているネットワークなどの説明を理解しやすくなると思います。
やはり、クラウドサーバーは甘え(便利です)笑
テストやステージング、本番かどうまで、プロジェクトの規模にもよりますが、特に実験だったり試作の段階で、クラウドを利用するにしても、サーバーのサイジングを行うときにも有効かなと思います。
ソフトウェアの設定関連に関しては、Vagrant使ったり他のVMでもいいですし、docker / docker-compose でもいいと思いますが、一つレイヤー挟んでる状態より、素でインストールすることも知っておいて損はないかと。
今回は、大概のサーバーと言われるものならあるNICの数も1つですし、ネットワークの経路に関しても、管理ポート利用とかもないですし、ほんとにお家のPCをサーバーにしてるだけなんですが、コスト的にゼッタイ安いんで….こっちのほうが。なんなら、今回の構成プロダクション環境ですからね笑 どんなプロダクトだよっていうのもあるんですけど、半年以上時間をかけて稼働させてみたり壊してみたりして、十分だなっていう結論です。
これであと倍(30台)超え始めたら、クラウドサーバーかなー。超ちっちゃいので、アルミラックに100台とか普通に配置できちゃいますからねぇ…。
意味はないんですけど、余裕あったら500台くらい部屋に敷き詰めて埋めてみたいな笑(oh…電力…
サイジングを行うために必要なことの鉄板ってないんでしょうけど、初心者向けの入門キットのように、最低限これは知っておけ、これはやっとけ、みとけっていうのをまとめられたらいいなと思います。
ということで、まだ続きます。たぶん。
1979年札幌市生まれ。
14歳からC/C++をはじめ、MASM、Delphi、ActionScript、PHP、C#、Perlなど多言語を習得。大学在学中にWebシステム開発会社に勤務した後、携帯電話などの組込系プログラミングに従事。
プロジェクトマネージャー、1年間のフリーランスプログラマを経て、2006年3月に株式会社ゼノフィを設立し、代表取締役に就任(現職)。2015年5月13日 株式会社ゼノフィエンターテイメントを設立、代表取締役に就任(現職)、2019年2月5日 スタジオリズ株式会社を設立、代表取締役に就任(現職)
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